【EKS通信2025年2月号】映像機器システム社メールマガジン

平素は大変お世話になっております。映像機器システム社メルマガ配信担当の篠原です 。
先日上映開始した機動戦士ガンダムジークアクスを鑑賞してきました。この作品に関しての情報を一切入れずに鑑賞したのですが、驚くようなストーリー構成や映像、音楽に魅了され集中して観ていると気が付けばエンドロールが流れていました。ここまでの感動とわくわく感を感じた作品は久しぶりで新規ファンと古参ファンからも評価されていることが納得できる作品でした。この続きがアニメとして放送されるとのことなので、今から待ち遠しいです。
さて、今月は東京の渡邊よりNDフィルターについて、東京の恩田より展示会について、名古屋の尾崎よりQ-SYSについて、大阪の荒木よりweb会議サービスについての文章となります。お時間のある時にお読みいただけると幸いです。
東京営業所の渡邊です。今日は映画館でのプロジェクションにおけるND(Neutral Density)フィルターについて書きます。
映画館で映像をスクリーンに投影する際のスクリーン輝度には規定があります。37.69~58.25cd/㎡(カンデラ/平方メートル)と決められており、中央値は48cd/㎡です。これよりも明るすぎても暗すぎても製作者の意図とは違う見え方になるといえるでしょう。プロジェクター機種選定の際にはこの範囲を逸脱しない機種を選定します。
近年販売されている映画館用プロジェクターは、そのほとんどがレーザー光源となっており、機種により投影できる明るさが様々です。特に解像度が高い4Kプロジェクターでは、構造上小型に設計することが困難となり、おのずと明るい機種ばかりになっています。
比較的小さい規模のシアターで4Kプロジェクターを導入しようとすると、スクリーンの大きさに対して明るすぎる機種しかないという状況が出来します。このようなときにプロジェクターレンズ前にNDフィルターをおいて、色味を変えずに明るさを落とすということをします。カメラ用のレンズ先端に付けるNDフィルターと同じ作用のものですが、映画用プロジェクターレンズは大口径ですので、大型のフィルターを使用し、適切な輝度で投影できるよう適切な減光率のNDフィルターを設置します。今後技術が進歩し、4Kで小型の機種が作れるようになればこのような手間は不要となるかもしれません。

各種イベント会場で大画面の映像を使った展示・演出が増えています。
映像・音響機器のプロフェッショナル 映像機器システム社が、LEDビジョンのレンタルについてコンサルティングから電気工事、設置・調整までワンストップでお手伝い致します。
●ビジョンサイズ:200インチ
●高精細 2.9ミリピッチ
●屋内・屋外兼用 屋外イベントでもクリアな映像
●専用スタンドを利用、通常およそ3時間で設置が可能
●レンタル価格:1日50万円(税別)~
*2日目からの追加費用10万円/日
*200Vの電源が必要となります。電源工事も弊社にお任せください。
*ご利用場所が東京都以外の場合は別途交通費を申し受けます。
東京営業所の恩田です。私は主に東京を拠点に販促企画イベントのご提案や展示会ブースの制作、ライブイベントや展示・物販イベント等の制作等イベント全般を担当しております。今回は展示会のシーズンが近づいてまいりましたので展示会のお話をさせていただこうと思います。
通常、特に大規模なブースを除き展示会ブースの制作は半年~3か月ほど前から動き出すことが多いです。出展する展示会で出展用の土地が確保できましたら、ブースのデザインを検討、本番の1~2か月前にはデザイン図面と電気関係の申請、その他消防・飲食物・危険物等の必要な申請を行い、展示物や配布用の入稿データを作成し、ディスプレイで流す映像を作り、必要であればコンパニオンやレジスター、スタッフを手配し、本番までに展示物の搬入搬出の計画を立てる必要がございます。
ブースの制作だけを請け負う会社に依頼する場合、印刷物は印刷所に、映像は映像制作会社に話を付けて…と様々な会社に連絡を取りつつ、それぞれのスケジュールを管理する必要が出てまいります。また、電子データと紙の印刷物では必要な解像度やデータの種類が異なりますが、それぞれ別の分野の会社に分割発注していると連携が取れず、せっかく作ったデータが流用できなかったり、入稿締切のギリギリになって壁面に印刷したり大型ディスプレイで流すには解像度が低すぎることに気づくといったトラブルも良くあります。
弊社では申請等の事務作業からブース制作、機材の手配、備品や人材の手配、当日の運営まで一気通貫でお請けすることができますのでスケジュールコントロールも含め、ぜひお任せください。また、弊社の特色として社内で機材を保有しているという点がございます。通常の制作会社では大規模なブースにのみ提案するような大きなLEDディスプレイや大型モニター等を安価に設置できますので省スペースでより目立つブースをご提案可能です。ご興味がございましたら是非一度ご連絡くださいませ。

名古屋営業所の尾崎です。
先日、QSCが開発したQ-SYSについて伺う機会がありました。Q-SYSはネットワークスイッチを介してコアと呼ばれる専用のプロセッサーとQ-SYSに対応した映像・音響機器などをLANケーブルで接続することで統合して運用できるプラットフォームとなります。
映像、音響機器を統合して運用でき、監視も可能なため、会社の会議室や学校の教室などの比較的小規模な環境からアミューズメント施設などの大規模なものまで映像・音響機器を用いる様々なシーンで活用ができそうだと感じましたし、実際に国内外問わず様々なところに導入が進んでいるとのことです。
特に冗長性にも非常に優れており、不具合の際の回避手段も設計可能となっているのでテーマパークなどのシステム不具合による運用停止が許されないような施設では大きな強みとなっているようです。また、Q-SYS製品だけでなく、Q-SYSに対応したサードパーティー製の製品もシステムに組み入れ運用することが可能です。
私が主業務で行っているシネマ分野において映画館様での運用を考えた場合、特に冗長性については非常に魅力的だと感じました。映画館において劇場内のスピーカーを鳴らすためのパワーアンプの故障は、場合によっては上映中止などの大きな支障を来たす場合があります。例えば、演者のセリフ部分を担うセンタースピーカーチャンネルのパワーアンプが故障した場合は、このパワーアンプの物理的な交換や繋ぎ替えを現場の劇場スタッフ様がしない限り上映は困難となります。Q-SYSで冗長性を考慮したシステム設計を行えば、上記のような場合でもシステムの切替だけで素早く一時対応が可能となり、上映を継続できる可能性が高まります。
その他、バルコやNECのシネマプロジェクター、ドルビーの内臓サーバーIMS3000など、映画館で使用している一部のサードパーティー製機材についてもプラグインが用意されているため、Q-SYSにて情報を取得することが可能です。
システム設計によって、現場での様々な要望事項に対して改善のご提案が可能ではないかと感じましたので、映像・音響機器を使用する現場で何かお困りごとがございましたら一度弊社にご相談ください。
Q-SYS
平素より大変お世話になっております。大阪所属の荒木です。先日、「zoomでハウリングが起きてしまう」というご相談をいただきました。Zoomをはじめとするweb会議サービスを使用する際にハウリングが発生するのは、接続したパソコンからスピーカーへ送るべき音声がミキサーを経由して再びパソコンへ戻ってしまう「ループ」という現象が原因です。
ループを防ぐには、ミキサーからパソコンへ送ってはいけない音声をパソコンへ送らないよう事前に設定しておく必要があります。これを「マイナスワン」というのですが、ミキサーによってはマイナスワンが出来ないものもありますので、会議室等でweb会議サービスを使用される場合は、業者に設定やオペレートを依頼されることをお勧めします。
一方で、近頃は営業先やお取引先でZoomをはじめとするweb会議サービスを積極的に利用しなくなったとのお声を耳にする機会が増えています。実際に、企業のテレワーク導入率、個人のテレワーク・オンライン会議実施率は2021年を境に下落へ転じているようです。在宅勤務から通常勤務への回帰と共に、web会議サービスが人々から支持されなくなっている実態があります。その要因は先に述べたような技術的な問題もあるかもしれませんが、そもそもweb会議サービス自体が、パンデミック下のような極端な状況でなければ、対面することによるコストや機会費用が極端に高い場合でしか優位性を発揮できないからではないでしょうか。
web会議サービスの普及は社会のデジタル化を進めていくうえで大変重要ですが、生産性向上というお題目だけでは中々普及していかないようです。弊社なら、イベント企画を通じてweb会議サービスの新たな利用価値を創出していくことが可能です。web会議サービスでお困りの際は弊社までご相談ください。ご高覧ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。