NEWSお知らせ

【メールマガジン】映像機器システム社メルマガ10月分

平素は大変お世話になっております。映像機器システム社メルマガ配信担当佐分利です。

実は弊社は昨日で年度末を迎え本日10月1日から新年度が始まっております。
昨年度は大変お世話になりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
さて、9月は台風が大変多くあり、しかも週末に連続して影響がありました。
私の担当している静岡のお客様の1つの映画館様は停電を免れたのですが、その周囲は停電しており、真っ暗な中をご担当者様は映画館に向かったとお話をお聞きしました。
自然災害なので私共は備えることしかできませんが前回のメルマガでも書かせていただきましたが、備えはしておいたほうがいいですね。

今回のメルマガは、映画館の幕の仕組みのお話(担当 東京営業所の渡邊)、プロジェクターの光源のお話(担当 札幌営業所の山内)となります。
お時間のある時にお読みいただければ幸いです。

東京営業所の渡邊です。

バリマスクとは?
バリマスク(バリアブルマスク)について少しだけご説明させていただきます。

映画館の白いスクリーンの周辺は黒い幕で縁取られていることが多く、これらはマスク幕と呼ばれています。フィルム映写機で上映する場合に必ず発生するエッジのぼやけを見えなくし、エッジをシャープに見せるためのもので、フィルム上映を行う映画館には欠かせません。
映画映像のアスペクト比(縦・横の比率)にはいくつかあるということはご存じかと思います。シネマスコープと呼ばれる横長のもの、ビスタビジョンまたはフラットと呼ばれるフルハイビジョンテレビより少しだけ横に長いもの、スタンダードと呼ばれる昔のテレビに近いものなどがあります。
バリマスクは、スクリーンの白い部分の縦横比を投影されるアスペクト比に合わせて可変させるものです。左右のマスク幕を動かすもの、上下のマスクを動かすものまたは上下左右動かすものがあります。
近年はフィルム上映を行わずデジタル上映のみの映画館が増え、その場合映像のエッジがそもそもシャープにでるので、バリマスク機構を省いたスクリーンがほとんどになっています。
バリマスクはスチールワイヤをモーターで巻取り・戻しすることで幕を動かす機構で、耐久性は高いのですが、10~20年くらいでワイヤや滑車が劣化し、ある日突然動作しなくなってしまうこともあります。こういった昔からの機構を修理できる技術者がだんだん少なくなってきていますが、映像機器システム社では修理対応可能です。
古めの映画館を訪れた際はバリマスクのことを注意してみてください。

札幌営業所の山内です。
シネマ太陽帯広様のプロジェクター入れ替え工事についてお話させていただきたいと思います。
弊社はシネマ用DLPとしてベルギーに本社を置くBARCOというメーカーを主に取り扱っており、今回の工事ではキセノンランプを用いた機種からレーザー光源を使用した機種に2台入れ替えを行いました。プロジェクター入れ替え後、レーザー光源であるSPシリーズの映像をご覧になられくっきりと映像が出ており綺麗だとおっしゃっていただきました。
SPシリーズの良いところはそれだけではなく1つ挙げるとするならば光源の寿命の長さです。キセノンランプは製品によって異なりますが最長3,000時間ほどであるのに対してレーザー光源は40,000時間と10倍以上違います。キセノンランプを使用していないため上映中のランプの爆発によるプロジェクターの損傷やランプ交換中の事故もなくなります。
最後に注意点としてレーザー光源は整った環境で運用しなければならないという点です。特に温度というのはとても重要で高すぎてしまうとレーザー光源の寿命がみるみる減ってしまいます。SPシリーズの導入を考えている方はまず映写室の環境をチェックしてみてはいかがでしょうか。

お客様の要望をできる限り叶え、より良い結果になるように。今後もお客様ファーストの姿勢を意識して1つ1つの案件に取り組む所存でございます。