【EKS通信2025年8月号】映像機器システム社メールマガジン

平素は大変お世話になっております。映像機器システム社メルマガ配信担当の篠原です 。
映画業界は今まさに鬼滅ブーム真っ最中でしょうか?かく言う私はまだ観ることができておりません。今回上映されている部分は個人的に好きな主人公炭治郎と因縁の相手猗窩座 との闘いがメインとなっている部分でその場面が映像として表現されているのを楽しみにしております。時間を見つけて絶対観に行こうと思います。
さて、今月は大阪営業所の戸田よりHDMI光ファイバーケーブルのご紹介、札幌/福岡営業所の近藤より音響調整のご案内、大阪営業所の新居よりPARライトのご紹介、あつぎのえいがかんkikiの金木よりメンテナンスの重要性についての文章となります。お時間のある時にお読みいただけると幸いです。
大阪営業所の戸田です。暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。今回はHDMI光ファイバーケーブルのご紹介です。
通常お使いのHDMIケーブルではメーカーの保証が効く距離は5mとされています。5m以上のケーブルでは映像が出なかったりノイズが出たりする場合があります。特に10mを超えると映像調整用イコライザー内蔵の仕様にする必要があり接続方向が決まっています。間違えると映像伝送ができないです。そのため市販で売られているケーブルは20mまでの物が多いです。また映像出力機器にも左右されます。例えばAのノートPCでは伝送できるのにBのPCではできないなどトラブルが多いです。
20mを超えての映像伝送をしたい場合すでにあきらめているお客様が結構いらっしゃいます。弊社ではそういったお客様にHDMI光ファイバーケーブルをご提案させていただいております。こちらの商品のメリットといたしまして最大100mまで(メーカーにもよります)映像を伝送ができます。
光ファイバーHDMIケーブルは、HDMIの映像信号を光信号に変換して送信し、受信した光信号をHDMIの映像信号に再変換してテレビなどに出力します。電気信号に比べ減衰が少ない光の信号に変換することで、長距離でも安定した信号の伝送が可能です。こちらも接続方向があるので注意ですね。またソース側からの電源供給で駆動しますので電源供給ができないまたは故障しているなどのソースでは映像伝送することが出来ないのが注意点ですね。特に変換アダプターなど使用される場合は伝送されない場合が多いです。
弊社ではレンタル(50mまで)、販売(100mまで)を行っております。HDMIケーブルでお困りの方はぜひ入替をご検討してみてはいかがですか?ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

各種イベント会場で大画面の映像を使った展示・演出が増えています。
映像・音響機器のプロフェッショナル 映像機器システム社が、LEDビジョンのレンタルについてコンサルティングから電気工事、設置・調整までワンストップでお手伝い致します。
●ビジョンサイズ:200インチ
●高精細 2.9ミリピッチ
●屋内・屋外兼用 屋外イベントでもクリアな映像
●専用スタンドを利用、通常およそ3時間で設置が可能
●レンタル価格:1日50万円(税別)~
*2日目からの追加費用10万円/日
*200Vの電源が必要となります。電源工事も弊社にお任せください。
*ご利用場所が東京都以外の場合は別途交通費を申し受けます。
札幌営業所兼福岡営業所の近藤です。
映画館からのご相談で、特に多いのがこちらの2点です。
- 「セリフが聞き取りにくい」
- 「音がこもって聞こえる」
スピーカーやアンプ、プロセッサーの寿命かも?というご相談もよく頂きますが―――
―――ちょっとお待ちください。調整だけで改善できる可能性もあるんです。
たとえば、映画のセリフは基本的にセンタースピーカーから出ています。このセンターのゲインを少し上げるだけで、全体のこもり感が改善され、セリフがぐっとクリアに聞こえることがあります。もちろん、スピーカーユニットの故障やアンプの劣化などが原因の場合も多々ありますが、意外と「調整だけで改善する」事例も少なくありません。
根本的な原因は、スピーカーユニットやパワーアンプ、プロセッサーの経年劣化による性能低下。これが少しずつ音に現れ、ある時「あれ? 音が悪いな」と気づくわけです。でも、劣化が致命的でない限り、EQ調整や各種バランスの見直しで改善できる可能性は十分あります。
実際に、設備の入れ替えを覚悟してご相談いただいたものの、調整だけで劇的に改善し、その後数年間問題なく運用されている劇場もあります。音の問題は、我々現場技術者でも「迷子になる」ことがあるほど複雑です。だからこそ、専用アプリと測定機器を使って音を可視化し、波形を読みながら調整を行います。この工程で原因が特定できるケースがほとんどです。
現場を知る技術者と一緒に見直すことで、すぐに改善に繋がることも多いです。
「これは機器の限界かな…」と思ったら、その前に一度ご相談ください。
「まだ使えるかもしれない」可能性、一緒に見つけていきましょう。
こんにちは、大阪営業所の新居です。今回は、よく使う「PARライト」についてお話しします。
ホテルの宴会現場などで、照明の仕事をしていると、よく使うのが「64PARライト(パーライト)」です。「PARライトってなに?」って思った方もいるかもしれませんが、実はこれ、ステージ照明やイベント照明の世界ではおなじみの器具です。
そもそも「PAR」は Parabolic Aluminized Reflector(パラボリック・アルミナイズド・リフレクター)の略で、簡単に言うと、反射鏡付きの集光電球のこと。この構造のおかげで、狙ったところにしっかり光を届けることができます。
「64PAR」の「64」って何の数字?と思った方へ。これは電球の直径を表していて、1/8インチ × 64=約8インチ(約20.3cm)です。他にもサイズ違いで、「56PAR」や「36PAR」などもありますが、ホテル宴会では64PARが主力です。
PARライトの種類をどう選ぶのか、ここで大事なのが、電球のタイプです。
光の広がり方によって、「MFL(ミディアム)」と「NSP(ナロー)」という種類に分かれています。
- MFL(ミディアム・フラッド)
– ビーム角:約25〜40度
– 光がふわっと広がって、全体を優しく照らすのに向いています。
– 会場全体の明るさを保ちたいときや、背景の演出にぴったりです。
- NSP(ナロー・スポット)
– ビーム角:約10〜15度
– 光がギュッと集まって、一点をしっかり照らすタイプ。
– スポットライトのように、人や物を目立たせたいときにおすすめです。
例えば、会場全体をやわらかく明るくしたいならMFL。
遠くの人や物に「ピン!」と光を当てたいときはNSP。
「今、何を演出したいのか」「どれくらいの距離で照らしたいのか」これを意識するだけで、照明の効果がぐんと変わります。もし今後、現場で照明に触れることがあれば、ぜひ「MFL?NSP?」と意識してみてください!また、照明に関するご相談オペレーターのご依頼等がありましたら、ぜひ弊社にご相談くださいませ!

夏本番、館内と外の温度差がますます激しくなってきました。皆さま体調など崩されていませんか?あつぎのえいがかんkikiの金木です。
やはり夏はどうしても空調も機材もフル稼働で、普段以上に気を遣います。
さらに夏休みシーズンは新作も多く、気が抜けません。お客様の数も一年で一番多い時期なので、現場はなかなか気の休まらない毎日です。
そんな中、あつぎのえいがかんkikiでも最近、プロジェクター等の定期メンテナンスを行いました。アンプの故障による入れ替えや、アンプごとに音が変わるため自分の耳で音量調整をしたり、ランプの点きが悪くなったりと、長年使用している機材では不具合も少しずつ増えてきていました。そこで今回のメンテナンスでは、各スクリーンの音響調整やプロジェクターの部品交換などを依頼し、ランプの点きも良くなりましたし、ご来場いただいたお客様から「音が良くなった」「映像が明るくなった」といったご感想もいただいております。
今回のメンテナンスを通して、機材の状態や音響の調整ひとつで印象が大きく変わることを改めて実感しました。もし機材や運用でお困りごとがあれば、うちの事例も含めて何かお力になれるかもしれませんので、ぜひご相談ください。
今後とも、映像機器システム社をよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。